ラップスタア誕生とは
ラップスタア誕生とは、日本全国から次世代を担うラッパーを発掘するオーディション番組です。参加者は自らの生い立ち・人生などの「自己紹介」をテーマにしたリリックで挑戦します。RYUZOが立案し、2017年5月に1時間の番組を配信して初めて始動しました。2ヶ月後の7月1日に2回目の放送を行い、一次審査通過者を発表。2018年3月からはレギュラー配信となっています。
参加者は人生の経験をトラックに乗せて歌うことができます。RYOUZOUの場合は、刑務所に入った父親のことを歌っていました。他の参加者も自身が鑑別所に入ったり、両親がいなかったりと不遇の過去があるケースも多く見受けられますが、彼らはラップに巡り合えることでエネルギーを注いだのです。彼らの歌声からは胸が締め付けられるものがありますね。
「将来性」「リリック」「テクニック」「パフォーマンス」の4つの評価軸で審査される『ラップスタア誕生』は、ヒップホップMCのRYUZOの立案の元始動したオーディション番組です。フリースタイルブームへの対抗となるカウンターとなればいいとコメントされています。参加者の人生の物語や心情が伝わる歌声は、観ているだけでも感動的な気持ちになります!
他のシーズンのファイナリストについてはこちらの記事をご覧ください。
ファイナリスト
eyden
eydenという千葉県のラッパーが、2021年に開催された「ラップスタア誕生」で覇者を勝ち取りました。ドレッドヘアと腰パン、ゆるい性格が特徴の男性です。eydenは、父親が経営する車検場で働きながら、地元の千葉を拠点にラッパー活動を行なっていました。
「ラップスタア誕生」のファイナルステージでは、ゆるくも仲間思いなトークとヒップホップど真ん中な圧巻のパフォーマンスで審査員から高い評価を得ました。
2022年1月2日には、eydenの所属クルー・98jamsのTOMEを迎えた楽曲「VERSE feat.TOME」を含む1st EP『T.B.T.H』をリリースしました。
eydenは今後も千葉県を背負ってフッドスターになることを目標に音楽活動を続けていく予定です。
EASTA
90年代後半に奈良県天理市で誕生したラッパー、EASTA。10歳の頃にKREVAから影響を受け、2013年に活動を開始。”1 of 1 #ワンオブワン”や”CarpeDiem”等の主催イベントを成功させ、関西圏でプロップスを得ていく。2020年には盟友 KVGGLVとのユニット”Summer Snowman”名義で1stアルバム “Snowman Branch”をリリース。iTunesの日本でのヒップホップ/ラップ トップアルバムにチャートインし、SpotifyやThe Magazineなどのプレイリスト入りも果たしている。2021年にはABEMA『ラップスタア誕生』で準優勝を果たすなど、注目度が上がっている。
EASTAとNAOtheLAIZAの共作となる3作目「OSAKA LOVER (feat. KUJA)」「Happy End 2022」が公開された。EASTAの歌う多彩なフロウとライムとダークなギター・メロと重低音が響くNAOtheLAIZAのビートとアレンジがハマったフロア・チューンだ。MVもKai Yoshiharaが手がけ20時に公開予定であることから期待大! 奈良の田舎が産んだラップモンスターの爆進は止まらない!
Fuji Taito
Fuji Taito(フジ タイト)は日本のラッパーで、群馬県大泉町出身。両親はブラジル出身で、父親20歳、母親15歳の時に来日した。
中学生の頃から影響を受けたアーティストは、XXXTentacionやGucci Mane、50 Centなどのサウス・フロリダ勢であり、自分なりの「日本語を最も上手く暴力的に使っておりさらに感動する最強の日本語ラップ」を狙うという思想があることが窺えます。
中学生の頃喧嘩をしていた際に先輩の名前「フジタイト」から名前を付けられるようになり、Gucci Maneの『Bingo』をきっかけにラップミュージックを知る。先輩との兄弟のような関係で仲良くしていたが先輩はビジネス失敗の為死亡したことをきっかけに高校1年生の頃T-Pablow(当時K-九)と対戦するが敗退しても決意を固め友人と結成したヒップホップ・コレクティヴUMAの一員としてGRAND MASTERのコンピレーション『SUPER NOVA』に参加しEP『BANGAZ』をリリースする。UMAは「BRIZA」に発展し3本のEPをリリースする。
2022年2月4日、ZOT on the WAVE & Fuji Taito名義で「Crayon」を配信でリリースBillboard Japan Heatseekers Songsで2位までランクインするなど話題となった。
影響を受けたアーティストの具体的な名前としてはXXXTentacion、中学生のとき聴いたGucci Maneと50 Centだが、日本のラッパーではANARCHYの楽曲も評価している。
Fuji Taitoの独特な世界感は両親の出身地・ブラジルの経験衝撃的な体験や大泉町の独特文化も大きく影響されています。
ShowyRENZO
茨城県神栖市出身のラッパーShowyRENZOが、1stアルバム『2022』をリリースした。プロデューサーにleftlenz(Junichi Hoshino)を迎え、“Red”、“炎”、“デビル”という3つのキーワードをコンセプトに制作された本作は、トラップ、レイジ、ジャージー・クラブなど幅広いサウンドを展開している。客演にはShowyVICTORやLEX、Hezronなど国内外のアーティストが参加している。
ShowyRENZOの魅力は価値観を逆手に取り突き詰めていくことで軽妙さを獲得しながら死へと向かっていくスタイルにある。ABEMA『ラップスタア誕生』ファイナリスト選出などで注目を浴びる彼の今後の活躍から目が離せない。
CYBER RUI
大阪府出身の女性ラッパーCYBER RUI(サイバールイ)は、R指定が「どう考えても即戦力」と語るほど、ラッパーとしての完成度が高い。飛びぬけた自己の表現力や、バックボーンからくる歌唱力、ライブでのアレンジ力の強さ、場慣れ感などがあります。HIPHOPに囚われない世界観やファッショニスタとしての一面性を兼ね備え、イメージカラーやブランディングも上手である。彼女は過去に仮想世界に生きた経験があることから「CYBER」を名乗り、シグネチャーカラーはブルー。
今回のルックではメイクに焦点を当てました。最初にメタリックブルーのライナーでダブルラインを引き、白のペンシルで目頭・目尻を埋めた後、アイホールにブルーのシャドウを入れました。最後にシルバーベースのシャドウでキマっています。まつ毛も1本の特大アイラッシュをマスカラで太くまとめたものを植え込んだり、地まつ毛とマスカラで一体化させています。ネイルはネイルサロン「DISCO」の提案で流線形を取り入れたシアーネイルに仕上がっています。
CYBER RUIは新曲「BIG DEAL」リリースの翌日の撮影だったことからも伺うことができる逞しさと強さの兼備した表情が印象的です。「自分の好きな顔のパーツは特にない」と語る彼女だからこそ、メイクの重要性を強く語り続けているようです。好きな色“ブルー”を装って立ったステージからも感情が伝わり、自信の確立がうかがい知れる写真集だったと思います!
まとめ
今回の出演者たちは、それぞれに個性的なパフォーマンスを披露し、視聴者を魅了しました。今後も彼らの活躍に注目したいと思います。
他のシーズンのファイナリストについてはこちらの記事をご覧ください。