みなさん日本で初めて行われたMCバトルのイベントを知っていますか?
そう!
『B BOY PARK』です!!
現在ではMCバトルは非常にメジャーなものですが、90年代は全然そんなことなかったんです。
90年代からB BOY PARKで活躍していたラッパーといえば
漢a.k.aGAMI
般若
KREVA
FORK
などみなさんも知っているような、現在ではレジェンドのあたるようなラッパーです。
今回は、日本最古のMCバトルであるB BOY PARKについて、1999年から2017年までの各大会ついて書いていこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
『B BOY PARK MCバトル』とは
日本最大のHIPHOPのブロックパーティーであるB BOY PARKで開催された日本最古のMCバトルです!!
ブロックパーティーは、屋外で音楽やダンスを楽しむパーティーのようなもので
『B BOY PARK』は代々木公園を中心に開催されました。
B BOY PARK自体は1997年に始まったのですが、その中でB BOY PARK MCバトルが行われるようになったのは1999年です。
日本でMCバトルが始まってまだ20年ほどしか経っていませんね。
ここまでMCバトルが流行したのもこのB BOY PARKがあったからなんです。
日本のMCバトルの全てはここから始まったと言っても過言ではないかもしれません。
B BOY PARK MCバトルの概要をまとめました。
主催者:CRAZY-A
期間:1999年〜2017年
会場:代々木公園 他
エントリー方法:テープ審査、電話審査、フリーエントリー 他
ルール:1分交代、8小節×2本
審査方法:審査員審査、観客判定
今はMCのバースごとの交代はDJによるスクラッチでおこなわれていますよね。
B BOY PARKでは、1分間交代でバトルをしていました。
これは当時MCバトルが日本になかったので、アメリカのMCバトルを参考にしたからなんです。
しかし、これでは先攻が不利でした。
先攻はあまり言うことがない相手にも1分間つづけてラップしてその後に言い返すことができませんし、
後攻は相手が言ってきたことに返していくことができて、後攻なので観客の印象に残りやすいですからね。
このような状況だったので、昔は現在のように即興で会話しながらバトルするというよりは、ある程度ネタを考えてきて披露するという形だったと言われています。
現在のようなDJのスクラッチによる交代はUMBで初めて採用されました。
HIPHOPの先人が試行錯誤して現在のMCバトルが作られたっていうことですね。
では、MCバトルがどのように発展してきたのかがわかるB BOY PARKの歴史をみていきましょう。
1999年〜2001年
KREVAスタイルの確立
1999年にバトルが始まった時、フリースタイルラップができるラッパーがそもそも少なかったです。
そのため、主催側が現役で活躍するラッパーを募集しました。
そんな中で日本のMCバトルが初めておこなわれた1999年から2001年まで、3連覇しているMCが
KREVA
です。
KREVAはみなさん知っての通り、『KICK THE CAN CREW』のメンバーです。
MCバトルの1番の原点を作ったのが、このKREVAです。
KREVAがMCバトルのスタイルを作ったと言われています。
文章の最後で韻を踏んで話を落とすというスタイルです。
これは『KREVAスタイル』と呼ばれています。
KREVAはとにかく場を沸かすのが抜群にうまかった!!
当時の大会では、出場しているMCのほとんどがこのKREVAスタイルでラップをしていました。
この3連覇があったからここまでMCバトルが流行ったといえます。
2002年
漢と般若の伝説の試合
KREBAがB BOY PARKを3連覇をしてMCバトルを引退したあと、
今のMCバトルのスタイルの基礎となっているラップを始めたMCが漢と般若です。
ビートに綺麗に言葉を詰めてフロウをしたり、しっかり韻を落とすようになりました。
漢と般若が当たった2002年の決勝戦がまさに伝説の試合で、このバトルの録音を聞いて全国のヘッズがラッパーになりたいと急増したんです。
当時のB BOY PARKは、KREVAスタイルがほとんどだったため、この二人のスタイルは非常にインパクトがありました。
ここから現在のスタイルが確立されていきました。
機会があれば昔のB BOY PARKのバトルを見てみてください!
KREVAがKREVAスタイルを確立して
そのあとに漢や般若がこれを応用して現在のスタイルを作っていったと言った感じです。
歴代大会について
1999年
優勝:KREVA
2000年
優勝:KREVA
準優勝:MOTOY
2001年
優勝:KREVA
準優勝:KIN DA SHER ROCK
2002年
優勝:漢a.k.aGAMI
準優勝:般若
2003年
優勝:外人21瞑想
準優勝:USK
2005年
優勝:晋平太
準優勝:CO-MACHI
2009年U-20
優勝:KOPERU
準優勝:ZONE
2010年U-20
優勝:菊丸
準優勝:掌幻
2011年
優勝:PONY
準優勝:FORK
トーナメント
出場MC
M.O.J.I.
NISHI
抹
FORK
MC松島
呂布カルマ
ACE
漢
PONY
智大
POCKY
菊丸
イタチ
たまちゃん
椿
晋平太
2012年
優勝:MEKA
準優勝:菊丸
2013年U-20
優勝:あおりんご
準優勝:Coke-E
2013年
優勝:スナフキン
準優勝:黄猿
2014年
優勝:輪入道
準優勝:CHICO CALITO
2016年
優勝:ACE
準優勝:黄猿
2017年
優勝:スナフキン
準優勝:漢a.k.aGAMI
まとめ
いかがでしたか?
現在のMCバトルんスタイルが確立されてきたのは
・KREVAスタイル
・漢や般若の伝説の試合
これが大きく関わってきています。
こういったHIPHOPの歴史が気になった方はこちらの記事がオススメです。
HIPHOPデータベースでは、KOKや戦極、罵倒、凱旋の歴代試合データをアップしています。
ぜひそちらもご覧ください。